1月20日掲載分の続きです。
タイミングベルト関係の整備に入ったところからです。

バラす前に、ヘッドカバーを外した状態からカムプーリーのボルトを事前に緩めておきます。
結構とんでもないトルクで締まっているので、大きなモンキーレンチをカムのロック位置へ噛ませ、プ-リーボルトへロングサイズのメガネレンチを噛ませて、鉄パイプを差し込んで二人掛かりでボルトを緩めます。 手前はインパクトレンチを使用すれば一人でもできますが、奥側がエアーツールが入らないので、人力で緩めます。

圧縮上始点を出してプーリーをロックしまして、作業を進めて行きます。

順次消耗品を交換してゆきまして、ウォーターポンプを外しましたところなかなか凄い状況・・・。
なんですか?コレは・・・。 ヘドロのような沈殿物が。

とりあえず見過ごせないので、水回り部位にホースを突っ込んでとりあえずジャンジャン流して洗浄。
やってもやっても汚れた水が出てくるので、とりあえずそこそこ綺麗になった状態で一旦とめて、組み上げ後に真水を入れて循環→抜いて真水を・・・の繰り返しで洗浄することにしました。
画像はカムシール交換中の画。この後、テンショナーやクランクシールも交換です。

当初抜けた水はこんな状態でした。 うわぁ汚ねぇ・・・。

濃縮のミルクコーヒーの様。

当然サーモスタットも交換なのですが、その前に内部はこんな状態。 これでも散々水で流した後です。www

6G72系は鋳鉄ブロックだからサビ易いんですよね。 冷却水が劣化するとこうなります。
まあ25年も寝ていたので当然といえば当然だと思います。
サーモケースは本体まるごと交換してしまおうと考えましたが、部品在庫を確認したらすでに製造終了だそうな。
なので、ケース本体を外して、せめて内部洗浄は実施して組みなおしたいと思います。
ケース接続に伴うガスケットやパッキンはまだ出そうなので一式交換してしまおうかと思います。

交換部品はこんな感じ。 これでも全部ではありません。
このほかにリビルトオルタやリビルトセルモーター、ラジエターも新品に交換します。

とりあえずタイミングベルト側は作業完了!

折角なので、あちこち見た目がくたびれている箇所を塗装して仕上げてから組み上げたいと思います。
画像はベルトカバーとプラグカバー。 ガンメタリックブロンズで塗装。

こちらはエンジンマウント類とラジエターサポート。

パイピング類やブラケット類等。 すべて洗浄/足付け/脱脂して塗装してます。

組み上げついでにリビルトオルタネーターに交換。

イリジウムプラグとプラグコードも新調して組み上げ。
とりあえずタイベル類は完了です。
この後はサーモケース側を分解洗浄して組み上げればエンジン本体はおおよそ完了でしょうか。
エンジン始動にはまだ燃料系の作業がまっていますね。

ミッション脱着してのクラッチまでの作業になるか?はオーナーさんとの打ち合わせで今後決めてゆきますが、最低でもマスターとレリーズの交換/洗浄、クラッチホースの交換、等はやりたいですね。 もちろんすべての油脂類は全交換です。
そうそう、まだブレーキのオーバーホールもあったんだ・・・。
つづく。
- 関連記事
-
- 2021/02/16(火) 01:26:47|
- GTO 20年の眠りからの復活
-
-
| コメント:0