先日から作業に入っているS30Zのレストア作業。 フロント周りの目立つところはほぼ終了したので、ドアに入って行きます。 まずは腐食の大きかった助手席側ドア。 画像は内装部品やガラス、レギュレータ等は外した状態です。 画像でも分かるように、元々付いていたドアは腐食が激しく、また助手席側は過去の数々の板金や修理にてリアクオーターに比べ、1~1,5センチもドアの縁が飛び出てしまっており、パネル同士ののチリやプレスラインが会わなくなってしまっているので、助手席側は一緒に持ち込まれたベースのドアを元にレストアしてゆきます。 (こちらもサビサビ、ベコベコですが・・・まだマシな方なので、こちらをベースに作業をしてゆきます)
二つを並べたところです。 元のドアはドア下が朽ち果ててしまい。元の形も判別が難しい腐食具合です。

ベースにするドアもアッチコッチが腐食&虫食い状態で、かなりの鉄板の切り貼りを要しそうです。無くなってしまっている部位は、素材の鉄板(厚さは2種類用意しました)を切り出して、すげ替えで溶接してゆきます。

ドアガラス先端のサッシが入る部位です。 すでに欠損している状態です。 反対側(運転席側)のパネルを参考に簡易治具をつくり、切り出した鉄板を折り曲げ、叩いて元の部位と同じように成型します。(写っているお手々が汚くってすんまそ・・・) 腐食部位を切り取って、ツラで溶接。 スパッタを削ってこんな感じです。(この後、ベルトサンダーでもう少し仕上げ直します)

こちらはドア下部分。 本当は、プレスラインから下全部をすげ替えたいのですが、この距離をいっぺんに溶接すると、ドアの鉄板が非常に薄いため、熱で引っ張られてドアボディーのふくらみ(アール)が変形してしまい、元のラインが分からなくなってしまいますので、ここは最小限でゆきます。(たくさんあるんだ、こういう虫食いが・・・泣)

簡易治具で型取りし、同じアールで鉄板を切り出し、成型。


すげ替えて溶接です。 この後はもちろん表面を削り落としてフラットにします。

こちらはドア上部の、ステンレスモール(水切りモール)が入る所です。

同じようにすげ替えして、穴埋めもして、

表面処理です。

同様の作業をひたすら1日繰り返して、ドア裏表をほぼ腐食を退治し、表面錆を落としたら、お馴染みのサビ還元剤を2回塗りです。(画像は塗ったばかりで乾燥待ちです。完全乾燥時間は半日近くかかります)

サフェーサーにて一度目止めをし

足付け後、樹脂パテにて大きなひずみをとります。

ジュシパテを研いで、只今板金パテにて表面の面だし作業中。 これがただひたすらに地味で、盛っては削り、盛っては削りの繰り返しです。 ドア1枚丸ごとなので、範囲が広く、元のドア鉄板もベコベコだったので、どこが正規のライン(肌)かがよく分かりません。(爆) ここだろうな?というラインで製作しています。
ある程度で一度車体に付けてみて確認要です。 はぁ~疲れた。 地味だなぁ・・・・。

本日は雨でしたので、依頼されていた車検の方を午前中に行ってきました。(午後からS30Zのドアのパテ削りでした。 もう3日目。笑)
H19年車のBMW740i。 あまりにもインパネ周りのスイッチ類が多く、何がなにやら全然分かりません。(写真取り忘れ) メルセデスは自身でも乗っているので、車が違えど大体わかりますが、最近のBMWはスイッチ類がサッパリ分かりません。 ハンドル周りのレバーだけでも4本もあり、何がなんだか、運転していて混乱してしまいます。(バカ) 気を遣うので、運転疲れちゃった・・・。 でも1発合格だったからヨカッタヨカッタ!
さあ、明日はウチの会社の積載車の車検と、お客さんの車の名義変更&番号変更です! 雨止んでくれるといいなぁ・・・。
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- 2013/06/12(水) 19:17:54|
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