ちょいと前に掲載したレクサスLS460。
間違って右のアームが2本届いてしまい、部品待ちでしたが来ましたので早速交換。
画像だとパラパラ~と書いてありますが、技術的には難しい作業ではありませんが、造りそのものが非常に大きく、かつ締め付けトルクや密着トルクもハンパなく、ボールジョイントの大きさはまるで4トントラックか?と思うような大きさ。
当方の持っているボールジョイントセパレーターでは役に立たないので、知り合いのさらに知り合いの工場から大きなプーラーを借りてきました。 実はこれでもかなり無理がありました。
あと、思ったのが、ロアアームやラジアスアームを貫通固定しているロングボルトがあるのですが、このボルトが車体に干渉して抜けない・・・いわゆる地獄ってやつです。 すんなり抜くには相当バラさないといけないような雰囲気・・・・。 レクサスディーラーに持ってこい!という挑発でしょうか? しかーし! こんな田舎ではレクサスディーラーに行くのにも高速かっ飛ばして1時間半はかかってしまうので、ここは一丁オーナーさんと話し合った結果! ボルトを切断してしまって、新品ボルトを反対側から刺しましょ!となりました。 生粋の整備士の方からしたら、意味あってのボルトの向きがあるんだから、余計なことしてるんじゃねーよ!と怒られそうですが、進まないとオーナーさんに私が怒られてしまうので、ここは新品ボルトを調達しました。 もちろん純正ボルト&ナットです)

アーム2本新品に交換の図。
本当ならアッパーア-ムも交換したいところですが、今回は下の2本のみです。 とはいえ、ボールジョイントが硬くて抜けずに半ベソかきそうになりました。 これ固すぎだろ!?
ロアアームのナックル側にいたっては、SSTが壊れそうな勢いでしたので、見かねてアルミアーム本体にサンダーで切り込みを入れて、タガネとハンマーで割りました。 それくらい固いっす!。

交換したアームは4本。 特にアルミ製のロワアームは駄目になったのを通り越して、もはや完全にお亡くなりになってます。 カラーとブッシュが剥離しております。 こりゃあハンドリングもおかしくなるわ。


左が今回借りてきたボールジョイントセパレーター(ハスコー製加工品)、右が私の持っているアストロ製(普通サイズ?)。

苦戦しましたが、なんとかかんとか交換出来ましたので完了です。 その後、レクサスはアライメントにだしました。
無事納車。
でもって、こっちはアリスト。
お客さんから「高速の出口近くでおかしくなって、なんとか出口は出たけどエンコしちゃったから迎えに来てちょんまげ! ちなみにこの後、法事があるから、路肩にハザードたいて止めておくから勝手に持って行っちゃって!」
となんとも一方的な状況・・・。
イヤとも言えないので、とりあえずキャリアカーで出動。 まあ、わりと近めのインターでしたので迅速になんとかなりました。
路肩にポツンと停車のアリスト君。
エンストして保持できない・・・っていっていたので、大体あの辺かなぁ・・・くらいには思っていましたが・・・。

案の定、インタークーラーのサクションパイプの抜けでした。
スロットルボディーに近いところでしたので、その場で組み付け。
エンジンは始動出来ましたが、ブスブスとくすぶっていましたので、こりゃあプラグがカブっちゃったかな?と思いつつも、とりあえず自走で載せて帰社。

真っ黒黒介です。 6本全部磨いて、スパークテストもOK!
組み付けて試乗。
これで納車のはずが、ドアロックがガチャガチャうるさいのと、ホーンが鳴らないから見といて?! と追加。
にゃはは~マジか・・・。

ドアロックは前回ウチの嫁のでも作業した、ドアロックアクチュエーターのマブチモーターの劣化不良と思われるので、1個予備が取ってあったので、早速バラして交換。
またもやアリストのアクチュエーターと対面。 またお前かぁー!!!???

前回同様、パカッっと殻割り。

サクッと交換。 外した方は内部が真っ黒焦げでした。 グリースが溶け出して内部に浸潤してコゲちゃったのかな? だとしたら、またいずれ同じようになるわな。
どうでもいいけど、このマブチモーターに付いているピニオンギヤを取るのが一番大変。(使い回す為) ちっこいギヤなのに、めちゃんこ固いっす! (モーター)部品代¥690ーで完了っす!
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- 2014/08/01(金) 01:13:36|
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