
先日、黒センテニアルの方が作業で入庫していますと書きましたが、今回は白センテニアルのお話です。
GTOに興味の無い方にはなんのこっちゃ?な話ですが、もう、かれこれ8~9年前に当方が制作したコンプリートカーです。 2004年(1月開催)の東京オートサロンがデビューだったとおもいます。なので、制作はその半年近く前でのお話です。 その前よりブリスターフェンダーのキットとしては出していましたが、グルリと一回り外装のパーツを出してから、ちょっと違う角度からアプローチしたデザインのものを作りたくて、しばらく前から構想はありました。 ただ現実的に考えると制作に当たってのいくつもの壁と、制作後きちんと公認をとれるかどうか?という問題もありました。 またこの頃はガルウイングというものが浸透し始めた頃で、やるならスーパーカーチックにガルを取り入れてみようという事で決まりました。

制作行程や詳細に関しては、後ほど記載して行こうとおもうので、触りだけ。
世代的には当方はスーパーカー世代なので、カウンタックやフェラーリやポルシェが幼き頃の脳裏に焼き付いており、やるならやっぱりスーパーカーっしょ!という勢いで始まりました。 自分的にはランボルギーニのディアブロが好きなのですが、フェラーリのテスタロッサのようなグラマラスなラインも捨てがたい・・・。いっそ両方取り入れちゃえ!といいとこ取りでパクらせて頂きました。 とはいっても丸パクリの場所はないので、あくまでもイメージをパクらせてもらいました。
ベースがGTOで、なんといってもエンジンが前にあるので、ボディーバランスやルーフの高さを考えてもそのままデザインが生かせるわけもないので、何度もスケッチをして実寸を出して行きました。 幅は是非ともディアブロと同じにしたい!と思っていたので、2メートルオーバーで決定。 フロントもバランスを考え、約1.9メートルあります。 ドアの開閉での逃げの問題、履かせるアルミやタイヤサイズ、給油口の取り回しと位置、およびデザイン。 合わせるウイングのデザインetc。 抱える問題は山積みでしたが、一つ一つクリヤーして制作が進んで行きました。
同年に、東京オートサロン、大阪オートメッセと出展し、その後2008年に若干のリメイクをして北海道に上陸。 札幌オートサロンに出展した後、個人オーナー様の手に渡り、数人のオーナー様が変わられて、現在のオーナー様の元で大事に乗られています(車庫保管中)。 もちろん公認取得済み。
現在のオーナー様からも許可はいただいていますので、近日中に、白センテニアルの近況報告をしたいとおもいます。 現在のオーナー様になってから、コツコツ修理&リメイクをされて、さらにグレードアップしています。お楽しみに。
(今回掲載の画像は、2004年時の時の画像です)



このキットは、特に販売をしようという目的ではなく、こういうキットもありかな?という一つのチャレンジでした。 かなり個性的なデザインなので、賛否両論あるかとおもいますが、ウチはサードパーティのメーカーです。 万人受けするデザインのものを作る気はありません。 自分のイメージしたもの、特定のお客さんに喜んでもらえるものを作るガレージメーカーと割り切っています。
一握りでも熱烈なお客さんがいてくれればウチの様なガレージメーカーとしての存在意義があると、私は思っています。
次回以降は、今までのデモカーやデモカーなみにいじっているお客さんの車、またそういった車の制作行程や秘話も掲載して行きたいと思います。
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- 2012/08/10(金) 19:14:14|
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