前回の続きです。
一番最初に見積もって取り寄せた部品等々です。
その後、作業しながら追加で取り寄せる必要が出てきて、実際はこの1,5倍?(部品単価は安いですが、パッキンやホース類、テンションプーリー等を主に取り寄せたので、部品点数自体としては約倍の個数)になりました。
結構な量になります。

画像はタイミングベルトのテンショナー。 まだ再使用出来る状態でしたので、もったいないので再使用します。
巨大な万力でギリギリと縮めて、専用?のピンでロックします。(このピンは新品のテンショナー買うと付いてくるので、以前の部品を保管しておいたものです) テンショナーも買えば高額なので、使えるモノは再使用します。 もったいないもんね。

タイミングベルトの位置出し中。
カムプーリーとの固定は事務用のクリップを使用しています。 整備解説書にも、コレを使えとちゃんと指示があるんですよ。(笑) なので、正式なSST(特殊工具)です。 爆。


タンミングベルトも完了! 三菱のV型のタイミングベルトのテンションの張り方はちょっと変わってまして、テンションプーリーにブタの鼻のような2個穴が開いています。 そこに90度プライヤーなど(本当はSSTがあるのですが、私は持っていないので代用)を差し込んで、ベルトにテンションを掛けます。(正式な数値kgはここでは省略)
テンションを張っているところでテンショナーのピンを抜き取りますが、テンションが弱かったり、適正になっていなかったりすると、後々Vバンク谷間のウォーターポンプ部位のベルトがタルタルに緩みます。コマ飛びの原因になるので要注意だったりします。
テンション張り後、しばらくおいた後に(ベルトの伸びが若干あるため)手動でクランクを回転させ、位置の確認もそうですが、たるみが出ないか確認が必要です。 このVバンクの谷間で結構たるみが出ている個体を見かける気がします。
※あくまでも主観ですので、当方整備のプロではありませんので、あまり厳しくは突っ込まないように(笑)

タイミングベルトを交換後、周辺を組み付けて、新品のエンジンマウント(助手席側)を組み込みます。
その後、ラジエターを外してフロント側側のマウントを交換。

このでんでん虫のように見えるのがフロントのエンジンマウント。
ゴムカバーで覆われているので、外からでは劣化具合が分かりません。
保全も兼ねて交換してくださいということでしたので、新品は取り寄せてありましたので無条件交換です。
マウント中央のシャフトが長いために地獄になっています。 そのままではボルトが抜けません。
本来はフロントパイプを取り外してボルトを抜きますが、今回は頑張って抜き取りました。
逆側からボルトを差し込んでくれればこんなに苦労せずボルトが抜けるのに・・・(怒!きー!!)
なので、取付時は逆から差し込んで余裕でボルト締め。 次回からは脱着が楽っす!

左が取り外し品、右が新品。 パット見た目は劣化具合が少ないように見えましたが、

反対側ははやり切れ始めていました。 良いタイミングだったかと思います。

同じく運転席側のマウントも取り外して確認しました。(ただし、こちらはメーカー欠品で手に入らなかったので、交換はできません。状態の確認前提で取り外しました)
幸いにもここはヒビや切れもなく続投可能でした。 小ヒビはありましたが、問題になるようなほどの状態でもありませんでした。
よかったよかった。
マウントは1カ所きれると、そこで吸収しきれなかった振動が他のマウントにプラスされて吸収されるので、1カ所切れると他の箇所の劣化が早くなるように思います。
意外と盲点の部品だったりしますので、どこかのタイミングでは一度点検や交換をしてみるとをお奨めします。
残すはサーモスタットの交換と、その周辺部品の水回りの小さいホース。 中から細い部位の負圧ホース類の交換でエンジン始動になります。 次回掲載で終了か?(笑)
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- 2016/06/14(火) 09:38:17|
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