
通常は、エアロの大半が、外注先(張り子)さんでのエアロの量産なのですが、担当の方が体調を崩してしまい、急遽制作出来なくなったと連絡があり、慌てて型を取りに行って、久しぶりに当方で制作しました。 普段からFRPの加工や小物制作はやっていますが、原型/型まで制作し、量産する中/大型製品はその大半を外注の工場で制作しています。 昔は自社で行っていましたが、商品ラインナップが増えてくると、通常の板金/塗装/整備/改造etcなどの作業が手が回らなくなってしまうため、生産は外注がメインです。
今回急遽当方で制作になったのは、ボンネット、フロントフェンダー、リアフェンダー、リアバンパー、他小物数点などでした。 現在作業進行しているお客様の車も複数台並行作業を行っているため、FRPの積層作業は夜間となります。
GTOのボンネットはとにかく大きいです。 軽さもそうですが、丈夫さも欲しいので、あえてバンパーなどと同じ#450のガラスマットを2プライで仕上げてあります。 あまり薄いと、クタクタのペラペラになり、熱でのゆがみも発生するからです。 裏骨も極力再現し、よじれが出にくくしてあります。
片面外したところです。

でもって、両面外した状態です。

中からボンネットが出てきます。

この後、バリのカットおよび穴開けや最終仕上げを行います。
製品の方はよく見かけるかと思いますが、FRPの成型用の型はあまり見かけることはないですよね。
こちらはフロントフェンダーの型やルーフスポイラーの型の清掃中です。 1本抜くごとに清掃してワックスを掛けます。

お客様の参加される車のイベントなども、もうあまり日にちが無いため、ここ2週間ほどは作業内容を圧縮して行っていました(なので、なかなかブログの更新も思うようにゆきませんでした) イベント前のため、進行しているお客さまの車達の作業状況も、あまり公開してしまうと当日の驚きが半減してしまうので、制作後半戦&仕上げは、イベント終了後に公開したいと思います。(なので、もうしばらくは掲載できません)
こちらは、本日納車したGTOです。 こちらもブリスターフェンダー仕様のガルウイング車です。
以前に制作したワンオフのリアマフラーが個性的です。 もちろん4本共に排気します。


上記の車のパワステラックブーツが切れていたため交換です。
右側はフロントクロスメンバーが邪魔をするために、メンバー自体を外して作業します。

外したラックブーツ。
内部でのオイルシールの劣化が進みオイル漏れが起こると、ゴムの劣化が進み切れやすくなるようです。
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- 2012/10/14(日) 18:20:23|
- エアロ加工/塗装 など
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