前回の続きです。
EN07系のF型エンジン(H13年よりV型からF型に戻ったようで、分類上はF型)ですが、H19年か20年ごろ?から、従来のカムポジションセンサーのみの認識の仕様から、クランクポジションセンサーも追加されたタイプに変更されているようです。
ウィキペディアにEN07エンジンの遍歴が詳しく乗っていますのでご参考に・・・。
中期型サンバーから後期型サンバーへの変更点なのかな? 当方は詳しくはわかりません。
今回入れ替え用に用意したのがH18年(9月だったかな?)の中古エンジン。 分類上はF型。
故障してしまったのがH21年の5月登録だったかな?の同じく分類上はF型。
でも違う。
なので、前回ブログではクランクポジションセンサーの移設をするために、フロントカバーを引っ越し(取り外すにはオイルパンの脱着が必要)、エンジンハーネスの引っ越しが必要になりました。(カムポジのカプラー形状や向きも変更になっていました)
で、組み上げようと思ったら、元のオイルストレーナーが入らない・・・。なぬー?!
こんなところまで形状変更されていました。
なので、ストレーナーも入れ替えてオイルパンを戻します。

ぱっと見は一緒ですが、よく見ると違う。 角度や長さなど。

物干し竿ではありません。
車体下部の水回りの配管です。 なぜに交換?ですが、オーバーヒート末期で、冷却水内にもオイルが回ってしまっているため、洗浄または交換になりますが、オーナーさんがすでに部品を用意されていましたので、折角ですので交換します。 内部洗浄よりも確実ですしね。 金属配管が4本と、まだ未交換分の水回りのホースです。
ラジエター内部もエラいことになっていますが、こちらは走行距離も進んでいるために、保全も兼ねて社外新品に交換の予定です。 (ラジエター交換にはフロント足回りと、サブフレームの取り外しが必要なようなので、かなり大がかりな作業になりそうですね。 サンバー系は初めてなので要領がつかめずなかなか苦戦中。 普通ならフロントシート下は座席を持ち上げると空洞になっていて整備等もできるはずですが、ほぼほぼ鉄板で覆われていて手が入りません。 なぜにこんな設計なのだろうか?と疑いたくなるような作り。 強度の関係も有るかとは思いますが、ラジエター交換でフレーム降ろしとはないでしょうよ・・・スバルさん。

配管を外すには、その下に通っているブレース(金属バー)を外すのですが、そのすぐしたには燃料タンクがあり邪魔をしています。 この燃料タンクの配置もなかなかイヤラシイはめ込み方で、簡単には降りてくれませんでした。
大苦戦しながらも配管4本を取り外し交換。
ゴムホースのジョイントは付いている長い配管はATミッションからホースが繋がっている。
どうやらATクーラー装置のよう。 冷却配管の外側をATFが流れて行く仕組みのようです。
おもしれー仕組みだなぁ・・・。ラジエターじゃないんだ?(ラジエターまで距離があるからかもしれませんね)

大苦戦しながらもなんとか元に戻すことができました。

まだラジエター交換等の作業が控えているので、水は入れないでのエンジン始動確認。
と、ここで問題発生。
かかりません。 かかりそうで、なんだか一瞬重くなって軽くなってみたいな始動不良状態。
プラグの状態を確認すると4番のみガソリンビタビタ。 1番4番はスパーク確認。 2番3番が火が飛んでいない・・・。
プラグコードを辿ってゆくと、下側のIGコイルに2番3番が繋がっている・・・コイツか???
オーバーヒートしたエンジンの方からコイルを借りてきてチェックするも状況変わらず。
さて困った・・・。 色々模索していると、クランクスプロケットの検出用突起が破損していないか?気になり、再度タイミングベルトを外してチェック。 でも問題なし。 コマ飛びしていたか?と確認するため、なんどかタイミングベルトのかけ直しとチェックをするも問題なし。 さー詰まった・・・。

点火タイミングがとれず、初爆しようとするが、一方負荷となって止めようとする力も働いているような動向。
ならばと、ここでもう1カ所の検出場所のカムポジションセンサーを疑う。
両方のカムプーリー(カムスプロケット)を外して比較すると、なんと!
全然違うやないかーい!

裏を見れば一目瞭然。

そもそも凹凸もほぼ逆じゃないか???
センサーはハ-ネスごと年式の新しかった故障したエンジンのものを移植したけど、カムプーリーまでは確認しなかったのでまさか違いがあるとは思いもしなかった・・・。プーリーを外さないとわからないよ、これは・・・。
わかってしまえばなんてことない原因ですが、クランク信号が追加されて、カムの認識も変更されていたんですね。
(そこまで気が付きませんでした・・・とほほ。 経験不足ですね)
なにはともあれ、再度エンジン始動で1発でかかりました。 ヨカッタヨカッタ。
無事7日間の応援作業も終わり、帰る前に一つお願いをされました。
自身の車のマフラー加工。
手前のステンレス製のマフラーが今までついていたもの。(1800ccなので左だしなのだそう)
それを、1500cc用の右だしマフラーを加工して付けてくれとの要望。
まあ頑張ってくれましたので、最後にご要望に応えたいと思います。

手持ちの廃材マフラーの中から、流用できそうなフランジ部分を切断して、持ち込みマフラーとの切断部分に擦り合わせて溶接します。 装着後の見た目が大事なので、位置だしは慎重に行います。 ダブル出し仕様だから傾いていたりしたら格好悪いからね。

で接合作業中。
残念なことに、完成後に写真を取り忘れるという凡ミス。 もう二人共にクタクタだったからね・・・笑。

無事加工も完了し、U君も帰路につきました。
GTOエンジン載せ替え2台&サンバーエンジン載せ替えと水回りのホース/配管の入れ替え。
かなりハードな1週間でした。
もうしばらくエンジン載せ替え作業はイイっすわ・・・勘弁・・・。
ちゃんちゃん。
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- 2017/11/20(月) 10:39:26|
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